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安物の香水の匂い

June. 2005
「夜の街角に立つ彼女からは安物の香水の匂いがぷんぷんした。」
古ーい小説にありそうな表現ですが、この「安物の香水の匂い」ってどんなイメージでしょうか。

安い香料、安いアルコールで合成された香水....それは香りのバランスが悪く、アルコール臭が混ざって鼻につく香り。いかにも人工的でストレートな香り...?

確かに、昔も今も天然香料の原料は高価です。でも天然素材から香り成分を取り出す技術はものすごく進歩しました。また合成香料の質も上がってきましたし、合成アルコールの質も上がって安全で安価なものがたくさん生産されるようになってきました。

となると、安物=鼻につく とは言えなくなってきている気がします。もちろん中には従来通りの「安っぽい、鼻につく」香りもありますが、昔の安い香水と今時の安い香水は一緒にならないのではないかと思います。
(じゃぁ価格があんなに違うのはなぜ、ということになりますが、時代が進んだとはいえまだまだすべての香料が合成できるわけじゃありませんし、天然にはないような香りは逆に高価だったり、あとは中身だけじゃなくてパッケージとかブランドとか様々な要因があります)

合成、というと天然に比べて質が悪かったり安全ではないように感じる方もいるようですが、中には天然香料以上に「いい香り」を作り出したものもあります。
たとえば、ある花から抽出した香料は何百種類の香り成分から成り立っているわけですが、そこから人間が「いい香り」と感じる物質だけを探り出し、その物質を他のもっと簡単に入手できる植物や化合物から組み立てた香料は、天然の香りから悪臭と危険物質を排除した、イイとこどりなわけですね!

でも、まぁ、そのものの香りは嫌な臭いなんだけど、他のものと一緒になるといい匂いになるなんてことはよくあること。いい香りというのはいろんな香りがバランスよく混ざっている状態で、よくある「古くなった香水の香りが変になった」というのも、「香水が腐った」というよりは「特定の香料が先に揮発したり、特定の香料がより熟成してしまって全体の構成バランスが崩れた」ということがほとんど。

組み合わせとバランスによって悪臭にもいい香りにもなる。しかも私たちの感覚には「気分」というものがあり、これは貴重なものだと思って嗅ぐのと、これはあまりよくないものだと思って嗅ぐのでは感じ方が違うことがあります。なのでフレグランス商品の良し悪しは香りや価格だけでは一概に判断できないんですね。
結構人間の嗅覚も単純ではないようです。