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業界の動向

December 2003
香水図鑑が今年も発売されました。創刊号以来8冊目でほとんどコレクションのようになってます。 新しい香りがどんどん掲載されていますが創刊号に載っていて消えていってるものも結構あります。 好きな香りだったりするとちょっと寂しい気がします。

ここ数年で確かにフレグランスをとりまく環境ってすごく変化してきましたよね。
製造側では天然香料の採取困難から合成香料の品質向上に拍車がかかり、調香過程の一部機械化などによる製作期間短縮とそれによるコストの削減。これが高値だった一般のフレグランスの原価を引き下げ、買いやすくなりました。一方で老舗ブランドの中には逆に研究費や制作費の方にさらに手間をかけて天然香料では絶対出来ないような香りを創りあげたりしています。新作発売サイクルもどんどん短くなってきています。

日本における流通形態には目を見張る変化がありました。
カジュアル&イージーブランドの参入で初心者や普段でも気軽に香りを楽しめるようになり、平行輸入の法的緩和で、百貨店か専門店でしか買えなかったフレグランスがコンビニやドラックストア、雑貨店やネットで気軽に入手できるようになりました。

次々と異業種から業界に参入し、元洋服屋さん、元雑貨屋さんなどが今では香水店として大きく業績を伸ばしています。
消費者の変化もすごいですよね。入手の容易さと価格破壊もあり、初めて購入する消費者が低年齢化してマーケットの幅が広がりました。

香水に対するイメージや感覚もずいぶんと変わってきたのではないかと思います。まぁ、ブルガリの香りがブティックでしか買えない時代にオパフメを赤坂のニューオータニのブルガリブティックで1万円以上払って入手した人と、ドラッグストアで3000円程度で買った人ではありがたさや感じ方に差がでても仕方ないかもしれません。
ブランドイメージを多少大衆化しても多売する道を選んだブランドもあれば、気に入った人だけに使ってもらええればいいとブティックでしか売らなくしたティファニーなどのようなブランドもあり、それぞれの戦略をウォッチしてるのもなかなか面白いです。

なーんてことをいろいろ語り始めるときりがないのでこの辺にしておきますが、今後の傾向としてますます「限定販売」「独占販売」「先行販売」といった売り方が出てくると予想してます。
芸能人御用達の売り方はもうそろそろ限界ですよね。どちらかというとジェイローのように芸能人の直接プロデュースという香りが今後もどんどん出てくるかと思います。 (これらは別にその芸能人が手作りしてるわけではないので、ぶっちゃけ、いいスタッフを集められるかに出来映えは左右されるでしょう。) あと、日本からの企画商品も、もっと増える気がします。差別化をはかりたい卸、小売店が平行輸入ではなく、独自代理店契約を結んだ新商品をどんどん企画していくと予想しています。

香水業界が活気づけば若い人材も育つので、今後は日本からも世界に発信できるような商品を製作、発売できるように期待したいです。残念ながら今はまだ日本の調香師の方の日常のお仕事で香水を創ることはほとんどなく、海外に比べて圧倒的に経験が不足してるとのこと。 実際一流ブランドレベルの香りを創ることができる日本人は片手で数えるほどしかいないとある方から伺いました。
国産メーカーのおえらいさんの中にはまだ『日本製の香水なんて売れない』と思っている方が多くいらっしゃるようですが、少なくとも、もう私達の中に海外の香りが国産より上という感覚はないと思います。 そんな古臭い考えは吹き飛ばしてあげたいですね。

変化のいろいろある香水業界ですが、消費者の立場でこれからもいっぱい応援したいと思います。

今年のしめくくりとしてエラソーに評論っぽいことを書いちゃいました。
きな臭い世の中で憂えることもたくさんありますが、めげずに前を見て歩いていきたいです。
アクセスありがとうございました。来年もよろしくお願いします。