ミツコ90周年記念の香り(日本限定)

5/9/2009 - 9:06 pm by Minmin

GURLAINミツコというともうお母さんというかおばあちゃまの香り、というイメージかもしれません。着物を召された方が似合いそうなお香のような東洋風のミステリアスな香りです。
90年経ってもまだ売ってるというこの貫禄、完成度。もちろん、当時と全く同じ香料を使っているわけではないけれど表現された香りはそのまま受け継がれています。この香りが日本人をイメージされて創られたというのは広く知られた話。

で、そのミツコをベースにロータスのみずみずしい香りやムスクのほんのりした柔らかさも加わったのが「ミツコ フルール ドゥ ロータス」です。

いわゆるフルーティとか甘いとかそういう表現ではない香りです。トップの印象はやっぱりミツコのお香っぽい和風な感じなんだけど、オリジナルに比べたらものすごくライトでベルガモットの爽やかさと無垢な感じがします。個人的にロータスフラワーの香りが好きなのでこの主張しすぎないフローラルな香りはすごくいいと思いました。といっても、シングルフラワーノートではなく、お約束の薔薇やジャスミンも加わって奥深さもありつつ、森林の苔のようなしっとりと落ちつく感じも上品です。
ラストはやっぱりゲランだな〜という感じです。面白いですね、調香師さんも違えばたくさんの種類があるにもかかわらず、なんとなくゲランっぽいベースの香りの感じとかディオールっぽい香りの感じとかあるんですよね。

ボトルの色も奇麗です。ナイルの庭っぽいグリーンのグラデーション。

ただし、この香りは先入観なく試した方がいいかもしれません。ミツコのスパイシーな大人っぽい香りが好きで、そのライト版と思ってしまうと少し甘みのあるフェミニンな雰囲気が気になってしまうかもしれません。逆に今まであったロータスの香りやボトルイメージから来るアクアティックな香り、ベルガモットの利いた酸味のある香りを想像すると期待を裏切られるかもしれません。好みの分かれるところではありますが、今風の香りに鼻が慣れてしまった人のワンステップアップになる気はします。
(というか、日本人にステップアップさせたくてこの香りなのかも?)

EDT 50ml 9,450 円(税込)

ひとつの時代の終焉とはじまり

4/21/2009 - 11:36 am by Minmin

ここのブログを読んで下さっているほとんどの方にとってどうでもいい話だと思いますが、夕べ「サンがオラクルに買収される」というニュースが飛び込んで来ました。

どちらもアメリカの会社でサンというのは新聞社じゃなくってサン・マイクロシステムズというIT企業です。サーバーと呼ばれるコンピュータやJavaというプログラム言語などなんとなく聞いたことがあるかもしれませんが、そういうモノやコンセプトやサービスをトップで創ってきた会社です。
オラクルという会社はたくさんのデータを保管して、その中から検索したり組み合わせたりして新しいデータを出力するようなデータベースの仕組みを創っている会社です。会社名に「ご神託」とつけてしまうようなある意味すごい会社です。あ、社員証持ってる犬がいるという話を聞いた事があるかもしれませんね。

5年前にオラクルは「うちはデータベース屋さんだからコンピュータそのものは興味ないよ」と言ってました。でも5年後にコンピュータそのものを創ってるメーカーを買収することにしました。

オラクルの製品は価格が高く一般人が気軽に使えません。個人や中小規模で無料,もしくは安価に使える同様の製品があるのですが、それを1年前にサンが買収しています。結果的には数年越しでオラクルはライバル製品を手中に収めました。

まぁこの買収はそんな単純で小さな理由じゃないんですが、この先どんな展開があるのか予想がつきません。

IT業界はドッグイヤーと言われ、1年が他の業界の7年だと揶揄されてました。最近は他の業界もそういう傾向がありますが、逆にその速さの中で見失っていること、実は大切なことってあるんじゃないかと….それは香水業界でも同じ気がしますが。

で、なんで急にこんなことを書いたかというと私の会社生活の結構長い部分がサンだったので、育ててくれた親と別れるような気分になったからでした。これで変革のひとつの時代が終わった感じがします。でも、また全く新しい変革の流れが起き、今の停滞した世の中がまたがらりと変わる時が来るでしょう。

変わることと、変わらないこと。この二つをしっかり見据えていたいな、と久々に感慨深くなってしまったのでした。

香水調芳香剤

3/20/2009 - 3:00 pm by Minmin

FITS 香水ニュースにも載せていますが小林製薬がブルーレットの香りをより香水っぽい高級感のある香りにリニューアルするとのこと。
確かにそもそものイメージが良くないものに「良い香り」を付加することで気持ちよく使ってもらうというのはわかりますが、これってなかなか難しい。

私はキンモクセイの香りが大好きなんですが、昔はその香りの強さと日陰でも育つ特性からトイレのそばに植えられていました。今でも公衆トイレのそばにあったりしますよね。売り出しはじめのトイレ用芳香剤もキンモクセイの香りがよくあったせいか、中年以上の人にキンモクセイの香り=トイレの香り、とイメージする人も多いのです。ちょっと悲しいです。
キンチョールの香りも同様で、あれは実は結構フローラル調の良い香りの部類だと思いますが、どうも殺虫剤のイメージと強過ぎる香り立ちからフローラル系の強い香りを「キンチョール臭い」と表現する人が多いように感じます。

もし、最初に「あぁ、いい匂い」と感じて、すでに良いイメージのついた香りがトイレ用芳香剤や殺虫剤に使われたら問題はないのでしょうけど、その香りを初めて知ってイメージを刷り込まれるのがトイレや殺虫剤だと、もはやその香りはその人にとってトイレや殺虫剤の臭い以外の何物でもないのです。これは脳の中で嗅覚と記憶する場所が近いところにあることにも関係しているようです。

ということで今回のこのブルーレットはすでに香水系の香りを良いイメージで認識している人が使うならとても良い商品かもしれませんが、たとえばお子さんがこれで香水系の香りを知ってしまうと、街行くお姉さん、お兄さんたちの香りが「トイレ臭い」と感じてしまうのではないか….とちょっと心配になってしまう商品だったりします。
個人的にはトイレは限りなく無臭に近い方が好きです。

モテ臭

2/23/2009 - 12:22 am by Minmin

随分前から掲示板などで「いい臭い」という表現が使われているのが気になっていました。
「臭」という字は音読みで「くさい」ですから「嗅覚で感じるもののうち不快な方」を表すものだとずっと思ってました。(実は今でもそのイメージは抜けません)
で、私は心地よい方は「匂」という字を使って「におい」を区別して表記しています。
和製サッシェを「匂い袋」と言いますがあれを「臭い袋」と書かれたらちょっとやだなぁと思ったり。

ところがどうやら「匂」は当用漢字じゃなくなってたみたいなんですね。だから「におい」を漢字にするとその種類にかかわらず「臭」を使う…というのがいつの間にか一般的になっていたようです。とはいえ「臭」を心地よい方で表現する熟語はなかったと思うのですが、ここで最近作られた単語が「モテ臭」。まぁ「加齢臭をモテ臭へ」なんていう対比的に使われたのがはじまりみたいですが、個人的にはものすごーく抵抗感があります。だって「モテ臭」ってちっとも良い香りのイメージ湧かないんですもの。最初この単語を見た時なんてデリカシーのないセンスだと思いましたが、いや、この表現が普通に店頭ポップに書かれている時代なのでもしかして私は少数派なのかもしれません。

香りに関する言葉のイメージは本当にいろいろで、以前どこかの掲示板で「におい」という表現は子供っぽく下品な感じがするので「嗅覚で感じるもののうち心地よい方」をすべて「香り」と表現するという書き込みがありました。なるほど、そういう感覚もあるのかと思いましたが、私の中では「におい」と「かおり」ではやはり別なイメージがあって、強いて言えば「より肉体的、野性的な感覚、嗅覚で感じるもの」が「におい」で「思考的、芸術的な感覚、嗅覚からさらにイメージ化されて感じるもの」が「かおり」という区別があります。例えば、「カレーの匂い」はおなかがキュルンと鳴ったり早く食べたい、と思わせるような表現だし、「カレーの香り」というのはカレーを連想させるスパイシーな香り、食べ物に限定されず人工的な商品も含めた嗅覚でカレーと感じられるもの一般、というイメージです。そして、「カレーの臭い」と表現すればそれは表現者があまり良い感じを持っていない、と感じます。
食べ物で「かおり」と表現するときはどちらかというと「薫り」というイメージなので、たとえばコーヒーとかワインとかアロマンティックなものはしっくりくるのですが、「おでんのいいかおり」というのはなんか変な感じがして、やはりおでんは「いいにおい」かな、と思います。

こういう感覚って日本人でも世代や地域や経験によっていろいろなのかもしれません。他の方はどんな感じなのでしょうねぇ。

フラゴナール再上陸!

2/5/2009 - 1:15 am by Minmin

Fragonardわずか2年程で撤退してしまったフラゴナールが今年の春から再度 ディプティックなどを扱うグローバルプロダクトプランニングさんで扱うことになったそうです。
取り扱い店舗は少しずつ増やして行くということですがとりあえず今の時点では日本橋三越さんに入るとか。再上陸の際にはソレイユのオリエンタルっぽくした香り、グランドソレイユが初上陸。クラシックコレクションの他人気だった練り香水とか復活です。楽しみですね!